「また今夜も…」と布団の中で泣いたこと、あります。
助産師として産院で5年働いていた私が、自分の子どもの夜泣きに何もできなくて、泣きながら抱っこしていた夜がありました。専門家なのに、なにもわからなくなっていた。
夜泣きで悩んでいるあなたに、まず伝えたいのはこれです。夜泣きは必ず終わります。そして、月齢によって原因が違うから、対処法も変わってくる。今夜から試せることが、きっとあります。
この記事では、夜泣きがいつまで続くのかという疑問に答えながら、月齢別の原因と今夜から使える3つの対処法をお伝えします。
夜泣きはいつまで続く?終わりの時期の目安

多くの赤ちゃんは1歳半までに落ち着く
結論から言うと、夜泣きのピークは生後6〜10ヶ月ごろで、多くの場合1歳〜1歳半ごろには落ち着いてきます。
ただし、これはあくまで目安。2歳を過ぎても夜泣きが続く子もいます。「うちの子だけおかしいのかな」と感じたことがある方、安心してください。夜泣きの時期や長さには個人差があり、それは子どもの異常ではありません。
私が産院で関わった赤ちゃんたちを見てきた経験からいうと、「完全に夜通し寝る」ようになる時期は本当にバラバラです。でも、どの子にも必ず終わりはきました。
夜泣きと「夜間覚醒」の違いを知っておこう
「夜泣き」と「夜間覚醒」は少し違います。
夜泣き → 泣き方が激しく、抱っこしても落ち着かない。原因がはっきりしないことが多い
夜間覚醒 → 夜中に目が覚めるが、泣き方は激しくない。授乳やおしゃぶりで落ち着く
この区別を知っておくだけで、「うちの子は本当に夜泣きなのか?」という混乱が減ります。どちらも眠れないつらさは同じですが、対処のアプローチが少し変わってきます。
赤ちゃんの睡眠サイクルは大人の約半分(45〜50分)。サイクルの切り替わりに目が覚めやすく、そのとき「眠れる環境」がないと泣いて訴えます。これが夜泣き・夜間覚醒の多くのケースで起きていることです。
月齢別の夜泣きの原因
生後3〜5ヶ月:睡眠リズムが切り替わる時期
生後3〜4ヶ月ごろ、赤ちゃんの脳は急速に発達します。このタイミングで睡眠サイクルが新生児型から大人型に近い構造へ切り替わることが多く、その移行期に夜泣きが始まる子が多いんです。
「急に夜泣きが始まった」という声が多いのがこの時期。4ヶ月頃の変化なので「4ヶ月睡眠退行」とも呼ばれます。成長の証なのですが、当事者は本当につらい。
りな
4ヶ月ごろから急に夜泣きがひどくなって…成長してるってことだったんですね。
さちこ
そうなんです。脳が発達している証拠だから、責めなくていいんですよ。この時期は「環境を整える」が最大の対策です。
生後6〜10ヶ月:夜泣きのピーク
統計的にも、夜泣きが最も激しくなるのが生後6〜10ヶ月。この時期は様々な要因が重なります。
・分離不安が芽生える(ママがいないと不安で泣く)
・離乳食開始→消化器系の変化
・はいはい・つかまり立ちの発達→脳が興奮しやすい
・歯が生え始める(歯茎の違和感)
夜泣きの原因が複合的なこの時期が一番つらい、という声を本当によく聞きます。10人中7人くらいのママが「この頃が限界だった」と言うくらい。でも裏を返せば、ここを乗り越えると落ち着いていく子が多いんです。
1歳〜1歳半:夜泣きが落ち着いてくる時期
1歳を過ぎると、多くの子で夜泣きの頻度が減ってきます。言葉が出始め、感情を少しずつ言語化できるようになるのが大きい。「こわい」「さびしい」を泣くしかなかった段階から、少しずつ表現できるようになっていきます。
ただし、環境の変化(引っ越し・保育園入園など)や体調不良で再び夜泣きが戻ることも。「また始まった」と落ち込まず、「一時的なもの」と受け取れると楽になります。
今夜から試せる夜泣き対処法3つ

① 寝室の「環境」を整える
夜泣き対策で最も費用対効果が高いのが環境整備です。赤ちゃんが「ここは安全で眠れる場所だ」と感じられる環境を作ることが第一歩。
遮光カーテン:朝の光で早起きしてしまう子には、遮光1級のカーテンが効果的です。昼寝も同じ環境にするとリズムが整いやすくなります。
ホワイトノイズ:「シー」という音や換気扇の音など、一定の雑音が赤ちゃんを落ち着かせます。胎内音に近い周波数が効果的。専用のホワイトノイズマシンやアプリを活用するのがおすすめです。
室温・湿度:快適な睡眠に適した室温は18〜22℃、湿度は50〜60%。暑すぎても寒すぎても眠りが浅くなります。
② 「入眠の儀式」をつくる
毎晩同じ流れで寝かしつけをすることで、赤ちゃんの脳に「このあとは眠る時間だ」というサインを送ります。これをスリープルーティンと呼びます。
例:お風呂 → 授乳 → 絵本1冊 → 電気を消す → おやすみの声かけ
大切なのは毎日同じ順番で行うこと。内容はシンプルで構いません。3〜4週間続けると、ルーティンを始めただけで眠そうな顔になってくる子が多いです。
スリープルーティンは始める時刻も大切。毎晩19〜20時ごろに開始すると、体内時計が整いやすくなります。「何時に寝かせるか」より「何時にルーティンを始めるか」を意識してみてください。
③ 「セルフねんね」を少しずつ練習する
夜泣きが繰り返される根本的な原因の多くは、「眠れる条件」が毎回リセットされることにあります。
たとえば授乳しながら寝落ちさせると、赤ちゃんは「おっぱいを吸いながら寝るのが正常」と学習します。睡眠サイクルの切り替わりに目が覚めたとき、その条件(おっぱい)がないと泣いて呼ぶしかなくなる。
セルフねんね(自分で眠りにつく力)を育てるのが根本的な解決策ですが、これはゆっくり練習するもの。最初の一歩は「完全に眠らせる前にベッドに置く」こと。ウトウトしている段階でそっとベッドへ。できなくても焦らなくていいです。
夜泣きがひどいときに知っておきたいこと
「ほっておく」は正解なのか
ねんねトレーニングの一つに「泣かせるままにする」方法があります。「かわいそう」という声も多く、踏み切れないママも多い。
結論としては、どちらの方法を選んでも、赤ちゃんへの長期的な悪影響はないというのが現在の研究でわかっています。ただし、どちらが正解かではなく、ママが続けられる方法を選ぶことのほうが大切です。
罪悪感を持ちながら続けるより、自分が納得した方法で穏やかに続けるほうが、結果的に親子双方にとってプラスになります。
受診を検討するサイン
夜泣きの多くは発達の正常なプロセスですが、以下のケースは小児科への相談をおすすめします。
・夜泣きが1時間以上続く(毎晩)
・1歳半を過ぎても激しい夜泣きが続いている
・日中も著しく不機嫌・体重増加が少ない
心配なことがあれば、一人で抱え込まずにかかりつけの小児科医に相談してみてください。「こんなことで」と思わなくて大丈夫です。
まとめ
- 夜泣きのピークは生後6〜10ヶ月。多くは1歳〜1歳半ごろに落ち着く
- 月齢によって原因が違う(睡眠退行・分離不安・発達スパート等)
- 環境整備(遮光・ホワイトノイズ・室温)が費用対効果No.1
- スリープルーティンで「眠る時間」を体に覚えさせる
- セルフねんねの練習は焦らずゆっくりでOK
夜泣きは終わります。今夜も一人で抱え込まないで。
もっと詳しい月齢別のねんね攻略法や、ねんねトレーニングの具体的なやり方については、さちこのNoteでも発信しています。よければのぞいてみてください。
うちの子は、なぜ寝てくれないの?
子どもが寝てくれない理由は、生まれ持った気質タイプで一人ひとり違うのかもしれません。かんたんな質問に答えるだけで、あなたの子の傾向と“今夜からできる関わり方”のヒントが見られます。
登録不要・その場で結果が出ます


コメント