「お昼寝、うちの子ぜんぜんしてくれない…」そんなふうに、毎日のお昼寝の時間にぐったりしていませんか。実は、お昼寝で悩むママは10人中7人くらい(正確にはもっと多いかもしれません)。あなただけじゃないんです。
寝てくれないと、家事も進まないし、自分の休憩もとれない。抱っこでやっと寝たと思って布団におろした瞬間、パチッと目を開けられる。あの絶望感、痛いほどわかります。
こんにちは。元助産師で、いまは2人の子育て真っ最中の林さちこです。産院で5年間、たくさんの赤ちゃんと向き合ってきました。それなのに、自分の長女のお昼寝には本当に苦戦したんです。「助産師なのに、なんで我が子は寝ないの…」と、夕方に泣いたことも一度や二度じゃありません。
でも、いくつかのコツをつかんでから、お昼寝の悩みはぐっと軽くなりました。この記事では、お昼寝をしないときの対処法を、今日からおうちで試せる形でお伝えしますね。「もう無理かも」と思っているあなたにこそ、読んでほしいんです。
お昼寝をしないのには理由がある5つの原因

まず知っておいてほしいのは、お昼寝をしないのには、ちゃんと理由があるということ。「うちの子だけおかしいのかな」なんて、自分を責めなくて大丈夫です。原因がわかれば、対処法も見えてきますから。
活動時間が足りない・もしくは長すぎる
赤ちゃんには「ちょうどいい起きている時間(活動時間)」があるんです。これが短すぎると、まだ眠くなくて寝られない。逆に長すぎると、疲れすぎて興奮してしまって、これまた寝られないという現象が起きやすいんです。
たとえば生後6ヶ月くらいなら、活動時間の目安は2〜3時間ほど。この時間を超えてしまうと、赤ちゃんは「疲れすぎ」の状態に。疲れすぎた赤ちゃんは、体の中で興奮系のホルモンが出てしまって、かえって寝つきが悪くなったりするんですね。
「寝ないからもっと遊ばせて疲れさせよう」というのは、実は逆効果かもしれません。眠そうなサイン(目をこする・耳をさわる・あくび・グズグズ)が出たら、それが寝かしつけのベストタイミングなんです。
寝る環境が整っていない
意外と見落としがちなのが、お昼寝のときの環境です。夜と違って、お昼は部屋が明るかったり、生活音がしたりしますよね。赤ちゃんは大人よりずっと、光や音に敏感だったりするんです。
カーテンを開けたままの明るい部屋、テレビの音、家族の話し声。これらが「まだ起きている時間だよ」というサインになって、お昼寝を邪魔してしまうことがあります。お昼寝のときも、ある程度は暗く静かな環境をつくってあげると、寝つきが変わってきますよ。
具体的な環境づくりについては、夜泣きがひどい原因は寝室にあった改善する5つの環境ポイントの記事でくわしくお話ししています。夜泣き対策の環境づくりは、お昼寝にもそのまま使えるので、あわせて読んでみてくださいね。
そもそもお昼寝が必要ない時期かもしれない
これ、けっこう大事なポイントなんです。お昼寝の回数や時間は、月齢とともにどんどん減っていくもの。「寝ない=悪いこと」とは限らないんですね。
1歳半〜2歳くらいになると、午前寝が消えて1回になり、3歳前後でお昼寝そのものを卒業する子も出てきます。発達には個人差があって、早めに昼寝を必要としなくなる子もいるんです。無理に寝かせようとして、ママも子どももイライラ…なんてことになるくらいなら、「今日は寝なくてもいいか」と肩の力を抜くのも、立派な対処法ですよ。
「お昼寝をしない=困ったこと」と決めつけないこと。月齢や個性によって、必要な睡眠量は本当にさまざまです。夜にしっかり眠れていて、日中ごきげんなら、それで大丈夫なことも多いんです。
月齢別お昼寝の理想の回数と時間

「うちの子、お昼寝が短すぎ?それとも多すぎ?」という不安、よく聞きます。まずは月齢ごとの目安を知っておくと、グッと気持ちが楽になりますよ。あくまで目安なので、ぴったり合わなくても心配しないでくださいね。
0〜6ヶ月ごろの目安
このころの赤ちゃんは、まだ昼と夜の区別があいまい。お昼寝も1日3〜4回と多めで、合計4〜5時間ほど眠ることもあります。「寝すぎ?」と心配になるかもしれませんが、この時期はそれが自然なんです。
新生児に近いほど、まとまって眠るのは難しいもの。30分や40分で起きてしまう「細切れ睡眠」も、この時期はよくあること。だんだん体内時計が育ってくると、お昼寝もまとまってくるので、焦らずいきましょう。
7ヶ月〜1歳ごろの目安
このころになると、お昼寝は1日2回(午前と午後)に落ち着いてくる子が多いです。合計2〜3時間ほどが目安。午前の昼寝が短め、午後がしっかりめ、というパターンもよく見られます。
ここで多いお悩みが「夕方に寝ちゃって、夜の寝つきが悪い」というもの。夕方4時以降の昼寝は、夜の睡眠に響きやすいんです。もし夕方にウトウトしそうになったら、お散歩やお風呂でうまく気をそらしてあげると、夜の寝かしつけがラクになりますよ。
1歳半〜3歳ごろの目安
1歳半を過ぎると、お昼寝は1日1回(午後)にまとまってきます。時間は1〜2時間ほど。そして3歳前後で、少しずつお昼寝を卒業する子が増えてきます。
「お昼寝させると夜寝ない、させないと夕方ぐずる」という、まさに板挟みの時期。ここは無理に寝かせず、「お昼寝なしでも夜たっぷり眠れるなら卒業のサイン」くらいの気持ちで見守ってあげてくださいね。
- 0〜6ヶ月:1日3〜4回・合計4〜5時間(細切れでもOK)
- 7ヶ月〜1歳:1日2回・合計2〜3時間(夕方寝に注意)
- 1歳半〜3歳:1日1回・1〜2時間(卒業へ向かう時期)
今日から試せるお昼寝対処法5つのコツ

原因と目安がわかったところで、ここからは今日から試せる具体的なお昼寝の対処法をお伝えしますね。全部やろうとしなくて大丈夫。「これならできそう」と思ったものから、ひとつずつで十分です。
眠そうなサインを逃さない
お昼寝成功のいちばんの鍵は、眠くなったタイミングを逃さないこと。赤ちゃんは「眠い」と言葉で教えてくれないので、サインで読み取ってあげる必要があるんです。
目をこする、耳をさわる、あくびをする、視線がぼんやりする、急にグズグズしだす。こういったサインが出たら、それが寝かしつけのゴールデンタイム。このタイミングで布団に向かうと、すんなり寝てくれることが多いんですよ。逆にこのサインを逃すと、疲れすぎて寝られなくなってしまいます。
入眠ルーティンを毎回同じにする
「これをしたら寝る時間だよ」という合図を、毎回同じ流れでつくってあげると、赤ちゃんの体が自然と眠るモードに切り替わります。これを入眠ルーティンと呼びます。
たとえば、カーテンを閉める → 子守唄を歌う → トントンする、という流れをいつも同じ順番で。お昼寝のときも、夜寝のときと近いルーティンにしておくと、赤ちゃんが混乱しにくくなります。このルーティンの組み立て方は、セルフねんね練習が成功する5つのステップでもくわしく紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
30分で起きてしまうときの再入眠サポート
「やっと寝たのに30分で起きる…」これ、本当に多いお悩みなんです。赤ちゃんの睡眠は、約30〜40分で浅い眠りと深い眠りを繰り返していて、その切り替わりのタイミングで目が覚めやすいんですね。
ここで完全に起こさず、もう一度眠りにつなげてあげるのが「再入眠サポート」。目を覚ましかけたら、すぐに抱き上げず、トントンや声かけで様子を見てみてください。10秒ほど待つと、また眠りに戻ってくれることもあるんです。これができるようになると、お昼寝がぐっと長くなりますよ。
30分で目を覚ましかけた瞬間に、すぐ抱き上げてあやす。完全に覚醒してしまって、結局そのまま起きてしまう。
目を覚ましかけたら、まずは10秒見守る。トントンや小さな声かけで、もう一度眠りに戻れるかサポートする。
背中スイッチ対策で布団におろす
「抱っこでは寝るのに、布団におろすと起きる」、いわゆる背中スイッチ。これに悩むママ、本当に多いんです。コツは、完全に寝てから5〜10分待ってからおろすこと。眠りが深くなるのを待つわけですね。
おろすときは、おしりから先に、ゆっくりと。頭を最後にそっと下ろすイメージです。おろしたあとも、すぐ手を離さず、しばらく胸やおなかに手をそえておくと、温もりが続いて起きにくくなりますよ。あたためたタオルを背中にそえておくのも、温度差を減らせるのでおすすめです。
無理なときは思いきって切り替える
そして、これがいちばん大事かもしれません。どうしても寝ないときは、無理に寝かせなくていいんです。30分以上がんばっても寝ないなら、いったん切り上げて、お散歩やお外遊びに切り替えてしまいましょう。
外の空気を吸って体を動かすと、夜の寝つきがよくなることも。「お昼寝をさせなきゃ」とママが追い詰められてイライラすると、それが赤ちゃんにも伝わって、ますます寝なくなる…という悪循環に陥りがちなんです。「今日は寝ない日」と割り切る勇気も、立派な対処法ですよ。
お昼寝で悩むママへ知っておいてほしいこと

ここまで対処法をお伝えしてきましたが、いちばん伝えたいのは、お昼寝で悩むあなたは、ちゃんとがんばっているということ。寝ない我が子と向き合う毎日って、本当にしんどいですよね。
ママの休息も同じくらい大切
赤ちゃんがお昼寝してくれない時間は、ママにとっても休めない時間。家事をする手も止まって、自分の食事すらゆっくりとれない日もありますよね。私も長女のときは、昼間ずっと抱っこで、トイレに行くのもひと苦労でした。
だからこそ、赤ちゃんが寝てくれたときは、家事より自分の休息を優先してほしいんです。洗い物は後回しでいい。一緒に横になって目を閉じるだけでも、心と体はちゃんと回復します。ママが倒れてしまったら、それこそ大変ですから。たまには子どもを預けて、自分の時間をつくることも、ぜひ大切にしてくださいね。
気になる場合は専門家に相談を
お昼寝も夜の睡眠もまったくとれない、体重の増えが心配、日中も常にぐったりしている。そんなときは、ひとりで抱え込まず、かかりつけの小児科や地域の保健センターに相談してみてください。
睡眠のリズムには大きな個人差があって、「寝ない子」のほとんどは成長とともに落ち着いていきます。でも、心配な気持ちを抱えたままでいるのもつらいもの。プロに「大丈夫ですよ」と言ってもらえるだけで、ふっと肩の荷がおりることもあります。なお、夜泣きそのものがいつまで続くか気になる方は、夜泣きはいつまで続くの?月齢別の原因と今夜から試せる3つの対処法もあわせて読んでみてくださいね。
お昼寝が安定してくると、夜の睡眠も整いやすくなります。昼と夜の睡眠はつながっているので、「お昼寝を制する者は夜泣きを制す」と言ってもいいくらいなんです。
まとめ お昼寝をしないときの対処法

最後に、この記事の大切なポイントをまとめておきますね。お昼寝の悩みは、原因を知って、ひとつずつ対処していけば、必ず軽くなっていきます。
- お昼寝をしない原因は「活動時間・環境・月齢」のどれかが多い
- 月齢ごとの目安を知り、ぴったり合わなくても焦らない
- 眠そうなサインを逃さず、入眠ルーティンを毎回同じに
- 30分で起きるときは再入眠サポート、背中スイッチは深い眠りを待っておろす
- どうしても寝ないときは無理せず切り替える勇気を持つ
お昼寝をしてくれない毎日は、本当に消耗しますよね。でも、あなたは今日も、寝ない我が子とちゃんと向き合っている。それだけで、もう十分すぎるくらいがんばっているんです。
1冊の本を読みこむより、今夜試せるひとつのことから。あなたと赤ちゃんに、穏やかなお昼寝の時間が訪れますように。”もっと楽に、もっと笑顔で”、そんなあなたのそばに、このサイトがいられたらうれしいです。
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