朝5時、まだ外も薄暗いのに「ふぎゃー」と泣き声。やっと夜泣きが落ち着いてきたと思ったら、今度は早朝起き。もう一度寝かせようとしても背中をのけぞって大泣き。正直に言うと、私自身も長女のこの早朝起きには心が折れかけました。
助産師として産院で5年働いて、ねんねの知識もそれなりにあったはずなのに、我が子は毎朝4時台に目を覚ましました。「早く寝かせても、遅く寝かせても、結局早起き」。あの頃の私は、本当に途方に暮れていたんです。
でも大丈夫です。早朝起きには、ちゃんと理由があります。そして今夜から変えられる小さな工夫で、起きる時間が30分、1時間とうしろにずれていくお子さんはたくさんいます。この記事では、元助産師の私が我が子の早朝起きを乗り越えるなかで見つけた、今日から試せる対策をお伝えしますね。
そもそも赤ちゃんの早朝起きはなぜ起こるのか

「うちの子だけ早起きすぎる気がする」と落ち込んでいるママへ。まず知ってほしいのは、早朝起きは決して珍しいことではない、ということなんです。むしろ赤ちゃんの体の仕組みからすると、起きやすい時間帯だったりします。
りな
夜泣きは減ってきたのに、今度は朝5時起き。これってそのうち直るんですか…?
林さちこ
直る子、すごく多いですよ。まずは仕組みから一緒に見ていきましょうね。
明け方は眠りが浅くなる時間帯
赤ちゃんの睡眠は、深い眠りと浅い眠りを繰り返しています。そして明け方、特に朝4時から6時ごろは、もともと眠りが浅くなりやすい時間帯と言われています。
この浅い眠りのタイミングで、ちょっとした物音や光、おむつの不快感が重なると、ぱちっと目が覚めてしまう。そして一度しっかり覚醒すると、赤ちゃんはまだ「二度寝」のスキルを持っていないので、そのまま活動モードに突入してしまうんです。
つまり早朝起きは、赤ちゃんが悪いわけでも、ママのやり方が間違っているわけでもありません。眠りの浅い時間に、起きる「きっかけ」が重なっているだけだったりします。だからこそ、そのきっかけを一つずつ取り除いてあげれば、起きる時間は変わっていくんですね。
体内時計がまだ整っていない
生まれて間もない赤ちゃんは、大人のような24時間のリズムをまだ持っていません。体内時計が少しずつ育っていく過程で、起きる時間が早くにずれてしまうこともあります。
特に生後3〜6ヶ月ごろは、夜まとまって眠れるようになる一方で、朝早くに目が覚める子が増える時期。これは発達の途中であって、成長とともに整っていくケースがほとんどです。「今だけかもしれない」と思えるだけでも、少し気持ちがラクになりませんか。
寝室の環境が早朝起きに影響していることも多いので、気になる方は夜泣きがひどい原因は寝室にあった改善する5つの環境ポイントもあわせて読んでみてくださいね。早朝起き対策にもそのまま使える内容です。
早朝起きがつらいと感じる本当の理由

「たかが早起きでしょ」と言われると、なんだか自分が大げさなのかなと思ってしまう。でも、毎朝5時に起こされる生活が続くと、心も体も本当にすり減りますよね。その「つらさ」には、ちゃんとした理由があるんです。
ママの睡眠が削られ続ける
夜泣きで何度も起き、ようやく寝たと思ったら早朝起き。これではママの睡眠時間が、両側から削られてしまいます。
人は深い眠りを十分にとれないと、判断力も気持ちのコントロールも難しくなります。「些細なことでイライラしてしまう」「涙が出てくる」のは、あなたが弱いからではありません。睡眠が足りていないサインなんです。だからまず、自分を責めないでくださいね。
早朝起きのつらさの正体は「睡眠の絶対量が足りていないこと」。赤ちゃんの早起きを直すと同時に、ママ自身の眠りを少しでも確保する視点が大切です。
朝食までの時間が長くて消耗する
朝5時に起きてしまうと、朝食や保育園の準備までに何時間も空いてしまいます。まだ眠そうにぐずる子をあやしながらの数時間は、本当に長く感じますよね。
特に双子ちゃんや上の子がいるご家庭だと、1人が起きるともう1人も起きて連鎖、という「地獄の朝」になりがち。これは双子ママのしおりさんからもよく聞くお悩みです。一気に2人を相手にする朝は、それこそ戦場みたいな現象が起きやすいんですよね。
しおり
1人が早朝に起きるともう1人も連鎖。朝食までの時間、どう過ごせばいいの…
林さちこ
連鎖を防ぐ環境づくりから整えると、ぐっとラクになりますよ。次でお伝えしますね。
今夜から試せる早朝起きの対策5つ

お待たせしました。ここからは、私が我が子の早朝起きで実際に試して効果を感じた対策を、5つに絞ってお伝えします。1冊の本より、今夜試せる1つのことから。全部やろうとしなくて大丈夫です。気になったものを一つだけ選んで始めてみてくださいね。
- 寝室を「真っ暗」にする遮光対策
- 明け方の物音をシャットアウトする
- 就寝時間を見直す
- お昼寝のタイミングを調整する
- 起きてもすぐ対応しすぎない
対策1 寝室を真っ暗にする
まず、いちばん効果を感じやすいのが遮光です。明け方の光は、赤ちゃんの体に「もう朝だよ」と教えてしまいます。カーテンの隙間から差し込むほんの少しの光でも、浅い眠りの赤ちゃんを起こすには十分だったりするんです。
遮光カーテンを1級のものに変える、カーテンの上下や横の隙間をクリップでとめる、それだけで起きる時間が30分後ろにずれた、という声はとても多いです。手をかざして自分の指が見えないくらいの暗さが目安。窓まわりの光漏れを、今夜チェックしてみてくださいね。
対策2 明け方の物音をへらす
光と同じくらい大切なのが、音です。新聞配達のバイク、ゴミ収集車、隣の部屋の生活音。明け方の浅い眠りの時間に、こうした音が重なると目が覚めやすくなります。
そこでおすすめなのが、ホワイトノイズ。「ザー」という一定の音を小さく流しておくと、外の物音がまぎれて気づきにくくなります。専用のマシンもありますが、スマホの無料アプリでも十分。我が家もこれで明け方のバイク音問題が一気にラクになりました。
ホワイトノイズは音量を上げすぎないのがコツ。赤ちゃんの耳のことを考えて、大人が「少し聞こえるかな」くらいの控えめな音量で、寝床から離して置くのが安心です。
対策3 就寝時間が早すぎないか見直す
「早く寝かせれば早く起きるのを防げる」と思いがちですが、実は逆のこともあります。早く寝かせすぎると、十分眠った赤ちゃんが明け方に「もう寝た」と起きてしまうケースがあるんです。
かといって遅く寝かせると今度は疲れすぎてしまい、これもまた早朝起きや夜泣きの原因に。月齢に合った睡眠時間を目安に、就寝を15分ずつ調整してお子さんの反応を見ていく。地味ですが、この微調整がいちばん効いたりします。
対策4 お昼寝のタイミングを調整する
意外と見落としがちなのが、お昼寝の影響です。お昼寝が遅い時間までずれ込んだり、逆に足りなさすぎたりすると、夜から明け方の眠りのリズムが崩れてしまいます。
夕方遅くのお昼寝は思い切って早めに切り上げる。逆にお昼寝がうまくいかずに疲れすぎている場合は、午前と午後のリズムを整える。お昼寝のお悩みがある方はお昼寝をしない原因と今日から試せる5つの対処法もヒントになりますよ。
対策5 起きてもすぐ対応しすぎない
これがいちばん勇気がいる対策かもしれません。早朝に「ふにゃ」と声がしたとき、すぐに抱き上げたり授乳したりすると、赤ちゃんは「この時間に起きるとかまってもらえる」と学習してしまうことがあります。
もちろん泣き続ける子を放っておく必要はありません。でも、軽くぐずっている程度なら、2〜3分だけ様子を見てみる。すると、そのまままた眠りに戻る子も意外といるんです。我が子も、このひと呼吸の「待ち」で二度寝してくれる日が少しずつ増えました。
少し声がしただけで即座に部屋を明るくして抱っこ・授乳。赤ちゃんが完全に覚醒し「起きる時間」として定着してしまう。
部屋は暗いまま、まず2〜3分そっと様子を見る。本格的に泣いたら静かに対応。二度寝のチャンスを残してあげる。
早朝起きが続くときに親ができること

対策を試しても、すぐに結果が出ないこともあります。そんなときに、自分を追い込まないでほしいんです。あなたが「もっと楽に、もっと笑顔で」過ごせることが、結局いちばんお子さんのためになりますから。
赤ちゃんを責めず、自分も責めない
早朝起きは発達の途中で起こる、ごく自然な現象です。「私のやり方が悪いのかな」と感じる夜もあると思います。でも、ここまで読んで対策を試そうとしているあなたは、もう十分すぎるくらい頑張っています。
10人いれば10通りの眠り方があります。すぐに変わる子もいれば、ゆっくりな子もいる。比べる必要はまったくないんですね。今日できたことを一つ、自分にOKを出してあげてください。
パパや周りと睡眠を分担する
早朝起き対策で見落とされがちなのが、ママ自身の睡眠の確保です。早朝当番を週末だけパパに代わってもらう、それだけでもママの回復はまったく違います。
「自分がやらなきゃ」と抱え込まなくて大丈夫。眠れないことがどれだけつらいか、知らないパパもいたりするくらいなので、具体的に「日曜の朝だけお願い」と伝えてみてくださいね。睡眠の土台が整うと、対策を続ける心の余裕も生まれます。根本的にねんねのリズムを整えたい方はセルフねんね練習が成功する5つのステップも参考になりますよ。
気になる早起きは専門家にも相談を
ほとんどの早朝起きは成長とともに落ち着いていきますが、なかには体調や別の理由が隠れていることもあります。あまりに極端な早起きが続く、機嫌や食欲に気になる変化がある、そんなときは一人で抱え込まず、かかりつけの小児科や地域の助産師さんに相談してみてください。
プロに「大丈夫ですよ」と言ってもらえるだけで、肩の力が抜けることもあります。頼ることは、決して甘えではありませんからね。
まとめ 早朝起きはきっかけを減らせば変わる

ここまで、赤ちゃんの早朝起きの理由と、今日から試せる対策をお伝えしてきました。最後に要点を整理しておきますね。
- 早朝は眠りが浅く、光・音・体内時計の影響で起きやすい時間帯
- つらさの正体は睡眠不足。まず自分を責めないことが大切
- 遮光・ホワイトノイズで起きるきっかけを減らす
- 就寝時間とお昼寝を15分ずつ微調整する
- 軽いぐずりは2〜3分待って二度寝のチャンスを残す
全部を一度にやらなくて大丈夫です。今夜は「カーテンの隙間をふさぐ」だけでもいい。その小さな一歩が、明日の朝の30分につながるかもしれません。
眠れない朝に、一人で泣きそうになっているあなたへ。あなたは十分すぎるくらい頑張っています。”もっと楽に、もっと笑顔で”過ごせる朝が、きっと戻ってきますよ。そんなあなたのそばに、このサイトがいられたら嬉しいです。
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